The Coldest Place on Earth
作者 TIM VICARY
語数 5,500
あらすじ
1910年、人類初の南極点到達を競ったレースが始まりました。
Scott率いるイギリス隊の船は、南極に向けてロンドンを出航し、
その5日後に、Amundsen率いるノルウェー隊が、出航しました。
それぞれ南極に着いて基地を作り、南極点を目指します。
Scottの部隊は、犬とソリとポニーを擁し、
気温が少し上がる夏を待って出発しました。
対してAmundsenの部隊は、犬とソリと、
高いスキーレベルを持つ隊員を擁し、
まだ気候が厳しい時期にも関わらず、
少しでも早くと、出発しました。
地球上で最も気温の低い、
極寒の地である南極は、その行く手を阻み、
自然の猛威は容赦なく襲ってくる‥‥
再び祖国に戻ることができなかった人もいました。
過酷な極限状態を乗り越え、
先に到達したのはどちらだったのでしょうか?
感想
英語多読研究会SSSのHPによりますと、
この物語は、Oxford Bookworms Stage1の中では、
比較的難しいようなのですが、
両部隊の話が交互に書かれているのと、
登場人物や日付をメモしていたので、
混乱することなく、読み進められました。
2つの部隊は対照的で、
ノルウェーの方が闘士を燃やしていました。
はじめは北極点を目指していたけれど、
アメリカが到達してしまったので、
南極点こそは一番に到達したいと、
イギリス部隊を強く意識していました。
一方、イギリス部隊のScottは、
ノルウェーのことは新聞で知り、
競争する感じではない様子で。
準備や隊員との関わり合いも違いました。
でも、どちらの部隊も自然を前に、その脅威と戦い、
ほぼ同じくらいに到達したのだから、
どちらも胸を張って、命を落とすことなく、
帰ってきて欲しかったです。
犬もポニーも。
最後のScottの日記の言葉が悲しい。
”We did our best.”
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お読みいただき、ありがとうございました。