by Sir Arthur Conan Doyle
illustrated by Susan Scott
語数 5,389
あらすじ
クリスマスの二日後、WatsonがHolmesの家へ行くと、Holmesは汚れた帽子を拡大鏡で観察していました。
それは、クリスマスの朝に、ホテルのドアマンPetersonが、道に落ちていたこの帽子とガチョウを拾い、どうしたらいいのかわからず、Holmesのところへ持ってきたものでした。
Petersonが通りを歩いていたとき、彼の前をガチョウを持って歩いていた男性が、突然、若いひったくりに襲われ、そのとき抵抗して誤って店の窓ガラスを割ってしまいました。そして、Petersonが助けようとすると、ドアマンの制服を警官と間違え、窓ガラスを割ったことで捕まってしまうと思い、帽子とガチョウを置いて、慌てて逃げてしまったのです。
ガチョウはPetersonのクリスマスのご馳走となり、帽子はHolmesが預かって調べていました。
とWatsonに説明していたとき、Petersonが興奮した様子でやってきて、なんと、さばいたガチョウのお腹から、青いダイヤモンドが出てきたと言うのです。
その宝石は、先週、Morcar女伯爵のホテルの部屋から盗まれたもので、部屋の窓の修理をしていたJhon Honnerという男が、容疑者として捕まっていたものの、宝石はまだ見つかっていないと新聞に載っていました。
ホームズは帽子の持ち主を推理して呼び出し、ガチョウの購入先を聞き出して調査をしていると、ある男がガチョウを売った先を必死に聞き出しているところを見かけ…。
感想
ガチョウが道に落ちているという状況を想像できず、何度も読み返してしまいました。
当時は、羽毛の生えたガチョウを丸ごと売っていて、それはクリスマスのご馳走で、家でさばいて食べていたようです。本文には、”Christmas bird”と書いてあります。
Holmesは、ガチョウが腐ってしまうから、ホテルマンに食べるようにと渡してしまうのです。奥さんは、さばいて料理することができたのですね。
それにしても、歩いていた知らない男性が落としたガチョウを食べるなんて、思いも寄らないことなので、なかなかお話の状況が飲み込めませんでした。
冒頭がそんな始まりだったので、読み終わるのに時間がかかってしまいましたが、理解できたときは嬉しかったです。
Holmesの推理はさすがでした。落とした帽子から、その人物がどんな人でどんな暮らしぶりなのかを当ててしまうのですから。さすが名探偵!
シャーロック・ホームズ過去記事
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100万語目指して頑張ります。
お読みいただき、ありがとうございました。