by Frances Hodgson Burnett
illustrated by Roberto Tomei/Beehive
語数 7,250
あらすじ
ニューヨークに住む7歳の少年Cedricは、イギリス人の父を亡くし、心優しいアメリカ人の母と二人で、慎ましく暮らしていました。Cedricは明るく人懐こい性格で、皆に愛され楽しく幸せな毎日でした。
ところがある日、イギリスから弁護士が訪れ、父についての驚くべき事実を告げられます。それは父の兄二人が亡くなり、家族がいなかったため、Cedricが父の故郷イギリスの伯爵家の、ただひとりの跡取りであるという知らせでした。
Cedricの祖父は、アメリカとアメリカ人に嫌悪感を持ち、アメリカ人の母との結婚を認めず、父との縁を切っていたのでした。
親しい友人たちと別れ、母とイギリスへ渡ったCedric。気難しい性格の祖父と一緒に暮らすうちに…。
感想
邦題は「小公子」。本作品はリトールド(原作を平易に書き直した)されたものです。子どもの頃に読んだことがあるお話でしたし、難しい英文ではなかったので、読みやすかったです。
頑固で傲慢、孤独なお祖父さんは、Cedricと出会い、心が解されていくのですが、このすばらしい少年の亡くなった父を育てた人なのですから、元はよい人物なのかなと感じました。
母もまた心の美しいかわいい人で、Cedricは父が呼んでいたように、Dearest(愛しい人)と呼ぶのです。素敵です♡
途中の展開はハラハラする場面があり、ラストはCedricの友人たちの生活にも変化があり、楽しめるお話でした。
調べた単語
・lord(主)
・fauntleroy(過度に丁寧で身なりの良い男の子、小公子風の [小説家フランシス・ホジソン・バーネットの子ども向け小説「小公子」がはやらせた、服装、ヘアスタイル] )
・earl(伯爵 [公爵以外の貴族の略称はLord ○○だが、公爵だけは Duke of ○○] )
・heir(相続人)
・grandfatherly(祖父のような、優しい)
累計 114冊 281,778語
お読みいただき、ありがとうございました。