by Brian Floca
語数 2,573
あらすじ
1896年、アメリカの夏、開通したばかりの大陸横断鉄道で、ひとつの家族が旅をした物語。
東のネブラスカ州オマハから、西のカリフォルニア州サクラメントまでの、蒸気機関車に乗っている様子が描かれています。
おしゃべりしたり、歌ったり、お腹がすいたら「売り子」からフルーツやキャンディなど買えるし、列車がとまっているときは、鉄道会社のレストランで食べられます。寝台だってある、楽しい旅!
新しい土地へ夢と希望に溢れ、西へ西へと走り続けます。
感想
車窓からの眺めは壮大で、大自然の中を走り続けていきます。果てしなく広がる大草原、吹きさらしの大盆地、ほこりとみじめな川しかない砂漠地帯。
そんな広大な土地にレールを敷く作業はどんなに大変な工事だったことでしょうかと、このイラストを見て考えてしまいました。
そして、昔、幌馬車で旅を続けた人たちは…。進んでも、進んでも、同じ景色、いつ辿り着くのかと…。そうして開拓していったのですね。
英文はとても難しかったです。 知らない単語がたくさんあり、電子辞書に首っ引きでした(・・;)
蒸気機関車というと、鉄の塊で固いイメージなのですが、この物語では代名詞がSheになっているのが意外でした。
She's wating in the railyard, ready for her work.
(蒸気機関車は自分の仕事をするために操車場で待っている。)
She's bright in her paint and her polish - the pride of her company and crew.
(車体はきれいな色に塗られ、ぴかぴか輝いている - 作った人たちと乗務員たちの自慢の機関車。)
2014年 コルデコット賞 受賞作品
2014年 ロバート・F・シベールメダル 名誉賞 受賞作品
邦題は「走れ!! 機関車」
累計 113冊 274,528語
お読みいただき、ありがとうございました。