The Meaning of Gifts Stories from Turkey
Retold by Jennifer Bassett
illustrated by Gay Galsworthy
語数 5,254
あらすじ
トルコの作家による小説を再編した、4つの短編集です。
「The Guests」
お金に困り、人のいいIzzetの家に転がり込んだHalil一家。旦那さんは酒浸り、子どもたちは大騒ぎ。Izzetと奥さんは、はじめは喜んでもてなしていましたが、日に日に食費もかさみ、不満は募っていき…。
「The Picture of the Year 2000」
田舎から都会に引っ越してきたばかりの母と少年Guiliken。学校のことをGuilikenは話しますが、母は都会と田舎の違いにとまどい理解できません。ある日、学校の先生にプレゼントを用意するという日があり、Guilikenはお小遣いで、あるものをプレゼントすると…。
「The Horse of Death」
8歳の少年Unalは、麻疹にかかり、ベッドで安静にしていなければなりませんでした。けれども、明るい窓の外を眺めると、通りの向こうにあるおもちゃ屋が見え、たくさんのおもちゃが並んでいます。そして、Unalを魅了したのは黒い馬で、どうしてもその背中に乗ってみたくなり…。
「The Little Hunters at the Lake」
冬が近づいたある日、4人の少年は、湖のほとりで狩りをしてみたくなり、黙って家から持ち出した銃で鳥を撃ち落としました。その鳥は南へ飛び立とうとしていた「愛の象徴」とされるツルでした。ハンターは決して撃たない鳥。少年たちはツルをお墓に埋めると翌春に…。
感想
一話目はクスリと笑えて、二話目は心温まるお話、三話目は結末に驚いてしまい、4話目は悲しく美しいお話でした。
タイトルの通り、「贈り物」がテーマですが、三話目と四話目のテーマは「後悔」ともいえると思いました。あのときこうしていれば、こんなことをしなければ…という。
トルコのお話に興味があり、表紙のイラストが素敵なので、読む前からワクワクしていました。ただ、私の英語力が足りないのでわからない箇所もいくつかあり、何度も読み返してしまいました。文化的な違いに戸惑ったというのもあるかも知れません。読破に時間がかかってしまいました(・・;)
累計 112冊 271,955語
お読みいただき、ありがとうございました。