by Louise Fatio
Pictures by Roger Duvoisin
語数 978
あらすじ
フランスのある町の動物園に、1頭のライオンが幸せに暮らしていました。飼育係の息子のFrancoisや、町の人たちは親しく挨拶してくれて、ライオンはご機嫌でした。
ある日、おりが開いているのに気がつき、ちょっと町へでてみることに。いつもはみんなが動物園に来てくれるから、こんどは自分から挨拶しに町へ行こうと思ったのです。ところが、人々はびっくりした顔をして、大慌てで逃げてしまいます。
どうしてなんだろう、友だちなのに、と思いながらゆっくり歩いていると、なんだか騒々しい音がします。なんだろうと見ていると…。
感想
いつもはみんなニコニコしているのに、どうして逃げてしまうのかと、訳がわからず悲しそうなライオンがかわいそうで、切なくなってしまいました。
飼育係がおりの鍵をかけ忘れたのを見つけたときのライオンの言葉なんですが、
”I don't like that. Anyone may walk in.”
(だれかが入ってくるかも知れないじゃない)
これは反対ではないのかな笑
そして、自分が出られることに気づくのですね。
”maybe I will walk out myself and see my friends in town.
It will be nice to return their visits."
優しいライオンにふさわしい、穏やかなラストを迎えます。
心が和むお話でした。
邦題は「ごきげんならいおん」
続きも気になる。
累計 105冊 246,002語
お読みいただき、ありがとうございました。