by Nicole Irving
illustrated by Gen / illustration Web
語数 4,724
あらすじ
1923年、秋田県で生まれた秋田犬の子犬は、
かねてから秋田犬を飼いたいと思っていた、
東京に住む上野教授に引き取られ、
ハチと呼ばれて愛情たっぷりに育てられました。
いつの日からかハチは、
教授が出勤するときに一緒に渋谷駅までついて行き、
帰宅するときには駅前で出迎えるようになり、
その姿を人々は温かく見守っていました。
けれどもある日突然、教授は帰らぬ人となってしまったのです。
奥さんはハチを飼えなくなり、知人に預けましたが、
ハチは新しい家の高い塀をジャンプして乗り越え、
渋谷駅まで行ってしまいます。
そして、野良犬のように駅前で生活するようになり、
汚い犬だと石を投げられることもありました。
それでもハチはご主人を待ち続けたのです。
その後、ハチのことを知った教授の教え子によって新聞に掲載されると、
忠実なハチの姿は人々の胸を打ち、
いじめられることもなくなり、食べ物を与えられ、
人々に見守られながら、
亡くなるまでずっとご主人を待ち続けたのでした。
感想
ハチが死んでしまうところでは、思わず目頭が熱くなりました。
有名なハチ公ですが、細かいところは知りませんでした。
ハチが生まれたのが1923年で、
上野教授がお亡くなりになったのが1925年ですので、
ハチは教授と過ごした日より、
待ち続けた日々の方が、ずっとずっと長かったのですね。
ハチ公の名前の由来は、
They gave the little dog the name Hachiko.
Hachi means eight in Japanese, and the dog's mother had eight puppies.
In japan, eight is a good number, too
8匹きょうだいであったのと、日本では”８”は縁起がいいからなんですね。
時間の表し方でわからなかった表現がありました。
He went to the station at five past six,
and waited there for his master for hours and hours.
five past sixは、何時だろう？ 5時6分？ 6時5分？
past？と思ったので調べてみました。
「～時30分」までは past を使う
「～時30分」までは、「～過ぎ」を意味する "past" を使う。
例）１時５分 five past one（１時５分過ぎ）
２時７分 seven past two（２時７分過ぎ）
３時２０分 twenty past three（３時２０分過ぎ）
ですので、ハチが駅前で待っていた「five past six」は「6時5分」なんですね。
「～時30分」以降は to を使う
30分を区切りにして、それ以降は ”to” を使う。
例）２時５０分 ten to three（３時１０分前）
２時５５分 five to three（３時５分前）
ややこしいので、図にしてみますと、
" to " は、[～に向かって、～まで] という意味。
・I go to school.（学校 [に向かって、まで] 行く。）
ですので、２時５０分は、３時になるまであと１０分、
つまり、３時（目的地）に向かって、あと１０分行く。
なので、ten to three となるのです！
30分は half を使う
half は半分。30分は60分の半分。
30分までは past を使うので、
６時３０分（６時半）は、half past six となります。
例）１時３０分（１時半） half past one
１０時３０分（１０時半） half past ten
15分と45分は quarter を使う
quarter は 1/4。15分は60分の1/4。
15分は、30分までなので past を使い、
例）１時１５分 quarter past one（１時１５分過ぎ）
45分は、30分以降なので to を使い、
例）１時４５分 quarter to two（２時まであと１５分）
お読みいただき、ありがとうございました。
