作者 Bernard Smith
語数 2,451
あらすじ
プロボクサー、Muhammad Aliの物語。
1954年、12歳のAliは、
大切にしていた自転車を盗まれてしまいました。
そして警察に行った際に対応してくれた警察官が、
ボクシングを教えている人でもあり、
「盗んだ相手をこてんぱんにやっつけたい」と、
ボクシングを習うことにしました。
週に6日、その警察官のジムに通って練習し、
ボクシングが大好きになり、
素早い動きのAliはどんどん強くなっていきました。
その後、ローマオリンピックで金メダル獲得、
3度の世界チャンピオンになり、その名を世界に轟かせました。
病によりボクシングを引退後は、
世界平和と人種差別のない社会をつくるために貢献しました。
感想
当時、出身地のアメリカでは白人と黒人のはっきりとした差別があり、
黒人であるAliは、相当な悔しい思いをしていました。
彼にとってボクシングは人種差別への挑戦でもあったのですね。
それによって本名からMuhammad Aliに名を変えていること、
世界平和のために、ベトナム戦争への徴兵を拒否したこと、
Aliの活躍の裏にある社会的な背景も知ることができ、
感慨深く読むことができました。
お読みいただき、ありがとうございました。