by Margaret Wise Brown
Pictures by Clement Hurd
語数 404
あらすじ
うさぎの母子が、空想で追いかけっこをするお話です。
ある日、どこかへ行ってみたくなったこうさぎが、お母さんに言いました。
「ぼくにげちゃうよ」
するとお母さんは言いました。
「おまえがにげたら、かあさんはおいかけますよ。だっておまえはとってもかわいいわたしのぼうやだもの」
こうさぎが魚になって泳いでいっちゃうよと言うと、お母さんは漁師になって釣り上げるわと答え、お庭のクロッカスになっちゃうよと言うと、植木屋さんになって見つけるわと答えます。
こうさぎは想像をふくらませて、いろいろなものに変身して逃げようとするのですが、お母さんもその都度姿を変えて、どこまでもこうさぎを追いかけていくので、なかなか逃げることができません。
こうさぎは、お母さんから逃げて、どこかへいくことができるのでしょうか?
感想
母子のやりとりが、微笑ましいお話です。
やんちゃ盛りで好奇心いっぱいのこうさぎが、頭をたくさん使って、自由にいろんな方法を思いついてはお母さんに言ってみるのがかわいくて。
それをお母さんが受け止めて、その話に乗っかって答える様子に、愛しいこうさぎを優しく包み込むような温かさを感じました。
はじめは、ただどこかへ行きたくなって、お母さんにちょっと話してみただけだったのが、その後のお母さんの返答が楽しくなっちゃったのかな。
親子の会話って、遮ったりアドバイスしたりしないで、こうすれば楽しく続いていくのですね。お母さんうさぎを見習いたいものです(・・;)
邦題は「ぼくにげちゃうよ」
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