by Ole Risom
illustrated by Richard Scarry
語数 120
あらすじ
うさぎの男の子Nicholasが、森で過ごす素敵な一年間のお話です。
四季折々の自然の風景が描かれ、その中でNicholasは楽しそうに遊びます。
色とりどりの花を摘み、チョウチョと追いかけっこをしたり、野原に寝転んで鳥の声を聴いたり。冬になれば、舞い降りる雪に喜んで。
カエル、タヌキ、リスも登場し、森の中には仲間がいっぱい!
感想
ふわふわでやわらかそうなNicholasが愛らしくて♡
思わず抱きしめたくなってしまいます。
そして、ページを開くたびに、森の中の様子が素敵に描かれていて、眺めるだけで癒さます。
1961年の出版で、どこか懐かしいような、ホッとするような感じがしました。
表紙に描かれたキノコのイラスト。
赤くてかわいいけれど…。
本文中には次の英文が書かれています。
When it rains, I keep dry under a toadstool.
(雨が降ってきたら キノコの傘で雨宿り)
toadstoolは、傘の広い毒キノコの意味。
毒キノコなんですね。
toad(ヒキガエル)+ stool(腰掛け)、
つまり、ヒキガエルの腰掛けという意味があります。
なぜ、ヒキガエルとキノコ?
湿気が好きな両者、相性がよいからなのでしょうか?
毒キノコは、toadstoolの他に、poisonous mushroomとも言い、
毒はpoisonですが、形容詞に変えてpoisonous。
また、一見食べられそうな白っぽい毒のあるキノコは、
death capと言い、死のキャップという意味なんですね。
恐ろしい(・・;)
毒キノコの言い回しに理解が深まりました。
邦題は「うさぎのニコラス」
累計 107冊 251,641語
お読みいただき、ありがとうございました。