by Will & Nicolas
語数 759
あらすじ
骨を掘り当てた2匹の犬。
最初にみつけたのはぼくだ、と主張するNap。
最初にさわったのはぼくだ、と主張するWinkle。
どちらのものなのか、はっきりさせたい。
そこで、他の人に聞いて回りますが…。
感想
どっちが先に見つけたとか、先に触ったとか、
まるで子どものけんかみたいですね笑
どちらのものか相談した相手は、皆、
2匹に何かをしてもらいたくて、こう言います。
I'll see what I can do.(そうしたら考えてあげるよ)
そして、手伝ってもらうと、こう言われてしまいます。
Bone? Who cares about a bone?(骨? 骨のことなど知るもんか)
可哀想なNapとWinkle…。
いろんなことがありましたが、
最後はよかったねと微笑ましい気持ちになりました。
結局、2匹はとても仲良しなんですね。
相談した代わりに、おもしろい姿になりましたが、
本人たちが気に入っているから、これでよいのでしょう!
タイトルの、”Finders Keepers”についてですが、
これは次のことわざの略式だそう。
Finders keepers, losers weepers.
(見つけた人 《拾った人》が持ち主、失くした人が泣きを見る)
finders(発見者)がkeepers(所有者)になる、
losers(落とし主)はweepers(泣く人)。
先に見つけた(拾った)者勝ち、というニュアンスで、
子どもがよく使う表現だそう。
落し物は拾い得、落としたら泣き寝入り、とはひどい話ですね。
子どもにはちゃんと届けるように教えないと!
1952年 コルデコット賞 受賞
邦題は「みつけたものとさわったもの」
お読みいただき、ありがとうございました。