by Margaret Wise Brown
illustrated by Tibor Gergely
語数 約2,000
あらすじ
ハンガリーの農村に春が来て
アフリカから渡ってきたコウノトリが
えんとつの上に巣を作り
2羽のヒナが生まれました
夏が過ぎ 秋になり
ヒナは大きくなりました
そして コウノトリの群れは冬を越すために
再びアフリカへと旅立ち……
感想
コウノトリの一年を描いた物語です
ハンガリーの農村でヒナがかえり
季節の移ろいとともに成長していきます
きれいなブルーの表紙に惹かれ
親鳥がヒナに餌をやる姿が
とてもかわいくてこの本を選びました。
ページをめくると
のどかな農村の様子や美しい自然
空からの景色などが楽しめて
のんびりとした気持ちになりました
twig 小枝、細枝
barnyard 農家の内庭、納屋の前庭
fowl (家で飼う)大型の鳥、鶏、鶏肉、…鳥
mediterranean 地中海の
flock 群れ
crimson 真紅の、あかね色の
collapse 潰れる、失敗する
weary 疲れた
wicker 小枝、柳の
shrill 鋭い、金切り声の
screech キーキー鳴く
onrush 突進、突撃
rustle さらさら音を立てる
Their bills grew longer, but they never made a sound, ……
本文より
ヒナの様子を表す文の中に
「bill」という単語があり
「くちばし」ではないかと文脈から思ったので
調べてみました
「くちばし」は、「beak」または「bill」
・beak
先が尖った鋭いくちばしのことで
カラス、ワシ、オウムなどのくちばしです
例文)That parrot has a black beak.
また、鳥のくちばしだけでなく
「(カメの)」口先」「(笛の)口」「(水差しの)注ぎ口」など
先端が尖ったものを意味する単語でもあります
・bill
先が丸くて平らなくちばしのことで
カモ、アヒル、ガチョウなどのくちばしです
例文)Ducks have a rounded, flat bill.
本のイラストのコウノトリは
尖ったくちばしをしているように見えますが
billと表現されています
?と思って調べてみると
水辺で生きる動物を餌としている鳥は
billだそうです
水辺のコウノトリ
「beak」は両方を指す場合もあるそうです。
Bills are flat like ducks, but beaks are pointy like crows.
Sometimes "beak" is used to describe both, but "bill" is more specific.
ちなみに「くちばしでつつく」は
「peck」一単語だけで表現できます。
例文)Crows were pecking at the garbage bags.
Winner of the 1955 Caldecott Honor.
邦訳は「コウノトリのおはなし」
Margaret Wise Brown氏の絵本
累計 217冊 524,168語
\ 100万語目指して頑張ります /
お読みいただき、ありがとうございました。