作者 Derek Strange
語数 1,810
あらすじ
夏休みに家族とともに、
スペインへ向かう客船に乗っていたDonnaは、
デッキで背の高い物静かなMarkに一目惚れをしました。
Markもまた、美しいDonnaを一目で好きになりました。
けれども、お互いに話しかけることができません。
その夜、船のディスコで、彼はDonnaを誘い、
二人は楽しく踊りますが、
その彼は実は双子の兄弟でした‥‥。
さて、二人の恋の行方はどうなるのでしょうか？
双子の兄弟の意図は？
感想
運命的に出会った二人が、
お互いに、会いたい会いたいと、
恋心を募らせていく様子にドキドキしました。
ティーンエイジャーの淡い恋、
なかなか思いを告げられない二人、
初々しくて、微笑ましい！
爽やかな恋愛ストーリーですね。
お話の構成がおもしろくて、
はじめは、Donnaの物語から始まり、
そして、次はMarkのお話が語られます。
Donnaがこう思っていたときに、
Markはこう思っていたのねと、
同じときの二人の気持ちがわかるのです。
そして、最後は第三者の視点でまとめられ、
結末に向かいます。
特にわからない単語もなく、
私の英語力でも難なく楽しめました。
この構成は、
江國香織さんが、女性の視点を、
辻仁成さんが、男性の視点を、
それぞれに描いた「冷静と情熱のあいだ」に似ていました。
映画にもなり、
竹野内豊さんが、優しい男性を演じられて、
素敵でした！
お読みいただき、ありがとうございました。
