英語多読に挑戦!

初歩レベルからの英語本読書記録

Les Mserables

Victor-Marie Hugo

Retold by Jennifer Bassett

7,302語

あらすじ

1796年、フランス。

貧しい人々は、食べ物も、暖かい服も、

美しい家もなく、

仕事を見つけることもできずに、苦しんでいました。

 

強くたくましい Jean Valjean は、

ある夜、飢えて泣く姉の子どもたちの為に、

やむなく、一塊のパンを盗み、投獄されてしまい、

19年もの長い間、冷酷な監獄生活を送り、

すっかり心が荒んでしまいました。

 

出獄した Valjean  は、行く先々で冷たく辛い目に会い、

お腹が空いて、どうしようもなく、

子どもから1フランを盗んで逃げました。

 

そして、たどり着いた司教の元で、

温かいもてなしを受けましたが、

その夜、銀の皿と、銀の燭台を盗んで逃げてしまいます。

 

捕まえられた Valjean を、

慈悲深い司教は、笑顔でかばい、助けてくれました。

このことに胸を打たれ、改心した Valjean は、

良心を取り戻し、人生をやり直すことを決意します。

 

そして、Madeleine と名前を変え、

銀の皿を売ったお金で工場を建て、

一生懸命に働いて成功し、

人々に親切な善人となります。

 

工場には、Fantine という女性がおり、

彼女は未婚で、幼い娘を知人に預けて働き、

仕送りをしていましたが、

次第に、高額を請求されるようになり、

工場では、父親のいない子を生んだことに、

いわれのない迫害を受け、辛い生活をしていました。

 

あることで警察に捕まった Fantine を、

Valjean は助けましたが、

残念なことに彼女は亡くなってしまいます。

そして、Fantine の遺言どおりに、

預けられた家で辛い目にあっていた、

彼女の娘 Cosette を引き取りました。

 

出獄したあとに、子どもからお金を盗んだことで、

 Javert 警部に追いかけられていた Valjean は、

Fantine を助けたときに Javert に見つかり、

Cosette を連れて身を隠し、住まいを転々とし、

パリの女学校へ行き着きました。

そこで、庭師の仕事を得て、

その中の、小さな家に落ち着きました。

 

Cosette を、父親として、

愛情をたっぷり注いで、大切に育て、

Cosette もまた、彼を慕い、

二人は仲良く、手を取り合って暮らしました。

 

美しい女性に育った Cosette。

Cosette に一目ぼれし、彼女を愛する青年 Marius。

 Valjean を執拗に追い詰める Javert 警部。

 

彼らは、Valjean に、どんな影響をもたらすのでしょうか?

Valjean は、どうなるのでしょうか?

彼の波乱の一生を描いた小説です。

 

 

感想

貧困は、人々の心までも、

変えざるを得なくさせてしまうのですね。

仕方なく、愛する人のために罪を犯してしまい、

大切な人生の長い長い時間を、

犠牲にしてしまわなくてはならないなんて。

 

そのような中で、

司教に救われたシーン、

コゼットとお互いを大切に思うシーンは、

温かい気持ちになりました。

 

助けられたコゼットが、

笑うことを覚え、鳥のように歌い、幸せになり、

ヴァルジャンが父性に目覚める場面にも、

感動しましたし、その描写がとても好きです。

 

一度読んだだけでは、理解できなくて、

3度読み返しました。

もっと勉強しなくては(・・;)

 

リトルードされて、省略されているとはいえ、

コゼットの可愛らしさを表す文章や、

マリウスがコゼットへの愛をささやくところなど、

美しくて、引き込まれてしまいました。

 

頻繁にでてきた英単語は、

stare (目を大きく見開いて、じっと見つめる)。

ヴァルジャンが司教を、

フォンテーヌがジャヴェール警部を、

ジャンがガヴローシュを、

ジャヴェール警部がヴァルジャンを、見つめていました。

 

Les Miserablesは、フランス語で、

「悲惨な人々」「哀れな人々」の意味だそうです。

 

Les Miserables

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お読みいただき、ありがとうございました。